イエメンサッカー代表は、イエメンサッカー協会(Yemen Football Association)により編成されるイエメンのサッカーのナショナルチームである。アジアサッカー連盟(AFC)に所属しており、ホームスタジアムはサナアにあるアッ=サバーヒーン・スタジアムである。

イエメンは国際サッカー連盟(FIFA)に加盟したのは1980年である。FIFAワールドカップへの出場はこれまで一度もなく、AFCアジアカップへの出場も2019年大会が初めてである。AFCアジアカップには通算3度出場しているが、いずれもグループリーグで敗退している。

チームの愛称は「アラビアン・ナイツ(アラビアの騎士)」。これは、イエメンが「アラビアの幸せ」とも呼ばれる豊かな歴史と文化を持つ国であることに由来する。

イエメンのサッカーは近年、急速に発展している。2010年にはAFCチャレンジカップで優勝し、2019年にはAFCアジアカップに出場した。チームにはアヤックスやマンチェスター・ユナイテッドなどでプレーした経験を持つサリフ・アル=ハフィシーや、カタール・スターズリーグのアル・サッドでプレーするアハマド・アル=サラフィなど、欧州や中東でプレーする選手も数多くいる。

イエメンは現在、FIFAランキング153位(2022年3月時点)である。アジアの中では中堅国に位置しているが、近年は着実に力をつけており、今後さらなる飛躍が期待されている。