チャバブ・カスバ・タドラ(アラビア語: شباب قصبة تادلة‎)は、モロッコ・ベニ・メラル地域・ベニ・メラル州のカスバ・タドラを本拠地とするサッカークラブである。

1946年に設立された。モロッコの1部リーグ、ボトラ・プロ1に所属する。クラブの設立者は、アフメド・ベン・ジマア、ハッサン・アッディ、ムハンマド・アッディ、アブドゥッラー・ベン・ブワジドなど、地元の富裕層や政治家などであった。彼らは、カスバ・タドラにサッカークラブを設立し、町の発展に貢献したいと考えていた。

クラブが設立されると、すぐに地域のサッカーシーンで成功を収めた。1947年に地域のリーグで優勝し、1948年にはモロッコの2部リーグに昇格した。2部リーグでも強さを発揮し、1951年に1部リーグに昇格した。

1部リーグに昇格後は、強豪チームとして定着した。1956年に初のリーグ優勝を果たし、1957年にはモロッコカップで優勝した。その後も、1958年、1959年、1960年にリーグ3連覇を達成した。

1960年代後半以降は、強豪チームとしての地位を保ち続けた。1971年、1972年、1973年にリーグ3連覇を達成し、1975年、1978年、1980年にモロッコカップで優勝した。

1980年代以降は、成績が低迷し、1部リーグと2部リーグを行き来するようになった。しかし、2010年に1部リーグに昇格してからは、再び強豪チームとして定着した。2013年、2014年にリーグ2連覇を果たし、2015年にはモロッコカップで優勝した。

チャバブ・カスバ・タドラは、モロッコで最も成功したサッカークラブの1つである。リーグ優勝9回、モロッコカップ優勝8回を誇る。また、CAFチャンピオンズリーグやCAFコンフェデレーションカップにも出場した経験がある。