エルザマレック

ナーディー・アッ＝ザマーレク・リル＝アルアーブ・アッ＝リヤーディーヤ（英: Zamalek Sporting Club、アラビア語: نادي الزمالك للألعاب الرياضية‎）は、エジプトの都市ギーザを本拠地とするサッカークラブである。通称アッ＝ザマーレク、または英語読みでアル・ザマレク、ザマレク。クラブ名はナイル川の中洲ゲジーラ島にあるザマーレク地区に由来。

ギーザに隣接する都市カイロを本拠地とするアル・アハリとはライバル関係にあり、エジプトダービーと呼ばれる。またそれらの一戦や国際試合などではカイロ国際スタジアム（観客収容数75,000人）を使用する事もある。

エル・ザマレク（アラビア語: نادي الزمالك‎）は、エジプト・カイロを本拠地とするサッカークラブチームである。1911年設立。エジプト・プレミアリーグに所属する。エジプトで最も成功したチームの一つであり、国内リーグ最多21回、エジプト・カップ最多28回優勝を誇る。アフリカチャンピオンズリーグも5回制覇しており、エジプト勢として唯一の優勝チームである。

チームの愛称は「ホワイト・キャッスル（白い城）」であり、これはクラブのホームスタジアムであるザマレク・スタジアムの外観に由来している。チームのエンブレムには、古代エジプトのファラオであるラムセス2世の像が描かれている。

エル・ザマレクは、1911年にベルギー人実業家、ジョルジュ・マルゾによって創設された。当初は「モハマダン・スポーティング・クラブ」という名称だったが、1912年に「エル・ザマレク・スポーティング・クラブ」に改称された。1920年代には、エジプトサッカー界の強豪として台頭し、1928年に初めてエジプト・カップ優勝を果たした。

1940年代には、エジプト・プレミアリーグの前身である「スルタン・フセイン・カップ」を3連覇するなど、黄金期を迎えた。1950年代には、アブデル・ハリム・ハッサンやモハメド・ドイダールといった名選手を擁し、エジプト・プレミアリーグを3連覇した。

1960年代には、アフリカチャンピオンズカップ（現アフリカチャンピオンズリーグ）に初出場し、1966年に初優勝を果たした。その後も、1976年、1984年、1986年、1993年に同大会で優勝し、エジプト勢として最多の5回の優勝を誇っている。

エル・ザマレクは、国内リーグとカップ戦で数多くのタイトルを獲得しているほか、アフリカチャンピオンズリーグでも5回の優勝を誇るなど、エジプトで最も成功したサッカークラブチームの一つである。また、アフリカサッカー連盟（CAF）が選定する「20世紀のトップアフリカクラブ100」にも選出されている。