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リー・ジャンセン(Lee Janzen, 1964年8月28日 - )は、アメリカ・ミネソタ州オースティン出身の男子プロゴルファー。1993年と1998年の2度、全米オープンゴルフで優勝した選手である。これまでにアメリカPGAツアーで8勝を挙げているが、現時点では1998年全米オープンを最後にツアーの優勝から遠ざかっている。身長183cm、体重79kg。
ジャンセンはミネソタ州オースティンで生まれ、少年時代はメリーランド州ボルチモアで野球のリトルリーグ選手をしていたが、フロリダ州への引っ越しを契機に14歳でゴルフに専念するようになった。フロリダ・サザンカレッジでマーケティングを専攻した後、1986年にプロ入り。1989年度のPGAツアー「クオリファイイング・トーナメント」(シード権獲得のための資格試験)に10位で合格し、1990年からツアーのメンバーになる。1992年2月の「ノーザン・テレコム・オープン」でツアー初優勝。1993年の全米オープンは、ニュージャージー州ユニオン郡スプリングフィールドにあるバルタスロールゴルフクラブ(パー70)で開かれた。ジャンセンは4日間とも60台のスコアで回り、通算 8 アンダーパー(-8, 67+67+69+69=272ストローク)でゴルフメジャー大会初優勝を達成した。この優勝では、2位のペイン・スチュワートに2打差をつけた。
全米オープン初優勝の翌年、ジャンセンは1994年の中日クラウンズで来日した。6月の「ビュイック・クラシック」で優勝するが、大会前年度優勝者として臨んだ全米オープンは予選落ちに終わってしまう。彼は1995年にプレーヤーズ選手権を含むツアー年間3勝を記録し、賞金ランキングで自己最高の3位に入った。その後1996年と1997年の2年間はツアー優勝がなかった。
1998年の全米オープンは、カリフォルニア州サンマテオ郡デーリーシティにある「オリンピック・クラブ」の「レイク・コース」(The Lake Course, “湖コース”の意、パー70)で開かれた。第3ラウンドの終了時点で、ジャンセンは首位のペイン・スチュワートに5打差をつけられていたが、最終日に68(2アンダー)のスコアを出し、74(4オーバー)で崩れたスチュワートを逆転した。ジャンセンの最終スコアはイーブンパー(E, 73+66+73+68=280ストローク)で、スチュワートに1打差をつけて優勝した。こうしてジャンセンは再びスチュワートを破り、5年ぶり2度目の全米オープン優勝を飾ったが、現時点ではこれを最後にツアーの優勝から遠ざかっている。その後はツアーで何度かの優勝争いに敗れ、2005年以後はツアーの賞金ランキングで125位以内(次年度のシード権を確保できる位置)に入れない低迷状態が続いている。