イピランガPE

イピランガPE（Esporte Clube Ypiranga）は、ブラジルのリオグランデ・ド・スル州エレーチンを本拠地とするサッカークラブである。クラブの歴史は1920年まで遡り、現在はカンピオナート・ガウショ（リオグランデ・ド・スル州選手権）セリエA2（2部）に所属する。

イピランガPEは、1920年9月18日に、エレーチンの地元住民グループによって設立された。クラブは、1925年に初めてカンピオナート・ガウショに参戦し、1932年には初めてタイトルを獲得した。その後、1940年代には3度、1950年代には2度、カンピオナート・ガウショを制し、州を代表するクラブの一つとなった。

しかし、1960年代に入ると、イピランガPEは徐々に衰退し始め、1970年代にはカンピオナート・ガウショの2部リーグに降格した。その後、1部と2部の間を昇降格を繰り返しながら、現在に至っている。

イピランガPEのホームスタジアムは、エレーチンにあるエスタジオ・コメルシアウ・エドゥアルド・チルジオ・ペレイラ・ダ・フォンセカ（Estádio Comercial Eduardo Chiuruzio Pereira da Fonseca）である。収容人数は1万5000人で、1963年に建設された。

イピランガPEのライバルは、同じエレーチンを本拠地とするグレミオ・エレーチンである。両クラブは、カンピオナート・ガウショで何度も対戦しており、激しいライバル関係がある。

イピランガPEの歴代所属選手には、元ブラジル代表のゼ・マリアなどがいる。ゼ・マリアは、1970年のFIFAワールドカップに出場し、優勝に貢献した。

イピランガPEは、ブラジルのサッカー界において、中堅クラブではあるが、州選手権で何度もタイトルを獲得し、多くの優れた選手を輩出した歴史あるクラブである。