Honved (GRD)

ホンヴェード・ゲルデシュLK（ハンガリー語: Honvéd-Gérd SC）は、ハンガリーの中心部ペシュト県ゲルデシュ（英語版）を本拠地とするサッカークラブである。現在はハンガリー・リーグの育成リーグであるネムゼティ・バイノクシャーグIIに所属している。

このクラブは、1926年に、ハンガリー軍のスポーツ協会KFKI、すなわち「国立兵士スポーツ協会」によって、首都ブダペストに創設された。クラブ名は、ハンガリー語で「母国の兵士」を意味する。チームのユニフォームもハンガリーの国旗と同様、赤・白・緑の3色で構成されている。

クラブは、1952年から1957年までハンガリーリーグ6連覇を達成。1955年には、ミランとの一戦で、11－1で勝利した。当時のチームの中心人物は、フェレンツ・プスカシュ、ヨージェフ・ボジク、ゾルターン・チボールであった。彼らは、1950年のFIFAワールドカップでハンガリーを準優勝に導いた「マジックマジャールズ」のメンバーである。

しかし、1956年のハンガリー動乱の影響で、プスカシュ、ボジク、チボールなど、多くのクラブのスター選手が国外脱出。クラブの成績は下降線をたどり始め、1967年にハンガリーリーグから降格した。その後、1984年にハンガリーリーグに復帰したが、1993年に再び降格した。

1998年、クラブは経営破綻し解散の危機に瀕したが、最終的に破産管財人が現れ、クラブは存続した。そして、2003年にネムゼティ・バイノクシャーグIに昇格した。しかし、2009年に再びネムゼティ・バイノクシャーグIIに降格した。

現在のホームスタジアムは、ゲルデシュにあるゲルデシュ・スタジアムである。収容人数は8,000人。