FCカザン(エフシー・カザン、ロシア語: ФК «Казань»)は、ロシアのタタールスタン共和国カザンにホームを置く、1910年に創設されたサッカークラブである。現在のクラブ名は、2013年につけられたものである。2017年10月現在、ロシアサッカー・ナショナルリーグに所属している。

クラブの歴史は、1910年にカザンにある繊維工場「ザリャ」(ロシア語: Заря、夜明けの意)のスポーツ部門として創設されたことに始まる。クラブは、1912年にカザン・フットボールリーグに加盟し、1914年にはリーグ優勝を果たしている。ソビエト連邦時代には、1938年から1964年までクラスBに在籍し、1965年からはクラスA・セカンドグループに在籍した。1970年にクラブは解散したが、1985年に再創設された。

ソ連崩壊後は、ロシアサッカー・セカンドディビジョンに参加し、1992年にはリーグ優勝を果たしてファーストディビジョンに昇格した。ファーストディビジョンでは、1993年にリーグ優勝を果たしてプレミアリーグに昇格した。プレミアリーグでは、1994年に15位で降格したが、1995年にはファーストディビジョンで優勝して再びプレミアリーグに昇格した。プレミアリーグでは、1996年に15位で降格したが、1997年にはファーストディビジョンで優勝して3度目のプレミアリーグ昇格を果たした。プレミアリーグでは、1998年に16位で降格し、以降はファーストディビジョンに所属している。

FCカザンのホームスタジアムは、カザン・アリーナである。カザン・アリーナは、2013年に開催されたFIFAコンフェデレーションズカップや、2018年に開催されたFIFAワールドカップの試合会場にもなった。