スロベニア プルヴァリーガ

スロベニアリーグは1991年に勃発したスロベニア独立戦争の終戦後に設立され、21クラブによって形成された。スロベニアリーグ設立以前、スロベニア地域に属していたサッカークラブは、ユーゴスラビアのサッカーリーグで戦うことを強制された。当時、ユーゴスラビア1部リーグに所属していたスロベニア地域のクラブはNDイリリヤとASKプリモリェそしてSKリュブリャナの3クラブしか存在していなかった。この他のクラブは、スロベニア共和国・ノゴメトナ・リガ (スロベニア共和国1部リーグ)という、当時地域リーグ扱いだったリーグでプレーしていた。しかし、ユーゴスラビアからは正式にサッカーリーグとして認められており、ユーゴスラビアトップリーグから数えて3番目に位置づけられていた。

1991年、スロベニアがユーゴスラビアからの独立に成功すると、ユーゴスラビアサッカー協会からスロベニアサッカー協会が分離し、後者は国内にユーゴスラビアリーグから完全に独立した国内リーグを設立した。この設立以来、2021年現在まで毎シーズンリーグが開催され、ツェリェとマリボルのみが1部リーグに在籍し続けている。また、設立時は21クラブだったが、現在は10クラブにまで数を減らしている。

オリンピヤはスロベニアリーグ初代王者である。当時のメンバーにはリーグ独立以前の選手が大半を占めており、1995-96シーズンにリーグ優勝を逃すまで、彼ら中心のチームでスロベニアリーグの1強を保っていた。その1995-96シーズンにリーグを制したのはゴリツァであり、これ以降リーグの勢力図は大きく変化していった。今では、1996-97シーズンにリーグを初めて優勝したマリボルがスロベニアリーグ最多優勝を誇る。彼らは実に15回ものリーグ優勝を経験しているが、そのほとんどは1990年代後半から2000年代に獲得したものである。しかし、2019-20シーズンは、それまで準優勝を2回しか経験していなかったツェリェが、クラブ史上初のリーグ制覇を果たした。

リーグ名の変遷